塗り替え業界の今
数年前まで塗装業界はとても閉鎖的で、とても怖いイメージがありました。
しかし今ではHPなどを作り、段々と明るいイメージが持てるようになりました。
その反面、様々な業種が塗り替え工事を受注するようになり、トラブルも多くなったのが現実。
その理由とは。。。
まず500万円未満の工事であれば各都道府県の建設業許可がなくても塗り替え工事が受注出来ますので、塗装経験の無い方でも工事受注が可能です。
いわゆる窓口という立場となり、宣伝広告や訪問販売を駆使して塗装職人とお客様を繋ぎ会わせるわけですが、酷い場合だと中間マージンを多く取ります。
塗装職人には受注金額の4分の1程度で足場代・材料代込みで発注するケースもあり、品質の低下を呼び込みトラブルになるケースがあります。
塗り替え工事を行う場合には、値段や塗料だけに目が行きがちですが、契約しようとしている会社の代表者がどんな人なのか知ることも重要です。
長年塗装業界に携わり経験豊富な人なのか?職人経験者なのか?
それだけでもトラブル回避できるケースもあります。
勘違いのないように説明しておきますが、建設業許可を取得していなくても立派な塗装施工業者はたくさんいます。
しかし、そのような塗装施工業者と塗装の知識の少ない業者が混在しているため、お客様は混乱してしまうと思います。
下記では、塗装業者の分類について簡単に説明させていただきます。
塗装会社の種類
①営業専門型塗装会社
訪問販売が代表的ですが、リフォーム会社や
ホームセンターなども同じ分類です。窓口業務的な立場となりますの
で、工事は外注になるケースが殆ど。
特に訪問販売系の会社は、実態のないケースやその場限りの工事を行われるケースもあり、注意が必要です。
技術ではなく営業トークで勝負する必要があるため、カタログやパンフレットの豪華さ・デザインに力を入れています。
一見すると凄い会社、凄い塗料のように感じますから安易な契約は後悔の始まりかもしれません。
②営業兼塗装施工会社
下請けの工事も行いながら、自社でも元請け塗装工事に力を入れている職人中心の塗装会社です。
自社で工事を管理し、工事自体は正社員職人・自社職人(専属契約)・外注職人様々です。
社長は塗装職人経験者が多い。
もちろん、訪問販売を行っている施工会社も多くあります。
私達「彩職建美の塗装やさんチーム」は、この部類に属しています。
③下請型塗装施工会社
文字通り元請け会社から工事を依頼されて実際
に工事を行う施工専門会社です。
塗装会社の90%以上が下請型塗装施工会社と言われています。
もちろん社長は塗装職人。
しかし、この場合は塗り替え工事の元請化を行うと、今仕事をいただいている元請け会社と競合する為、塗り替え工事の受注は親族や友人からの工事依頼程度になってしまいます。
現場能力には長けていて当たり前ですが、下請け体質のため提案や作業管理、細かな打ち合わせなどに慣れていない為に、お客様からするとストレスを感じる場合があるかもしれません。
以上、実は殆どの塗装業者が、この①~③の部類に入ります。